氷ノ山 (残雪の県下最高峰) 
ブナ林と氷ノ山

三ノ丸〜氷ノ山より望む山頂
◆【山行日時】 2001年3月25日  くもり時々雨
◆【コース・タイム】

若桜氷ノ山スキー場・リフト終点=55分=三ノ丸展望台=1時間05分=氷ノ山山頂

=1時間05分=氷ノ山越=40分=林道(R482)=35分=スキー場
◆【正味歩行時間】 4時間20分
◆【詳細】

若桜氷ノ山スキー場の二本のリフトを乗り継ぎリフト終点へ。ここから尾根道を三ノ丸へ向けて出発する。
スキー場
今日の登山口はリフト乗り場
早朝には、まだ降っていなかった雨だが、朝食を摂っている頃には降り出してしまった。少々の雨は承知の上。ただ、「これでガスッたら最悪・・・」

展望はと言うと三ノ丸までは思いのほかよかったので随分救われた。尾根上からは左前方に氷ノ山山頂は勿論、左(北)には扇ノ山、右後方(南西)には東山や鳴滝山。尾根上を、もうしばらく上部まで行くとさらに右(南)の展望が開け、県下第二の高峰三室山も見えていた。
尾根上より山頂を見る 扇ノ山
尾根から見る氷ノ山山頂(左画像)と扇ノ山
三ノ丸までは
思いのほか展望は良かったが・・
三室山
       三ノ丸近くから見る三室山
一方、ここまでくると周りの木々は、すでにブナの原生林帯で、取り付きの頃の植林とは、やはり、ひと味もふた味も違う雰囲気をかもし出している。クラストした大雪原帯に出ると三ノ丸展望台はもう間近だ。この辺りは、今の時期そのほとんどが雪の下となったササや、ぐにゃりと曲りくねったブナの枝が、わずかに顔を覗かせている程度の、いかにも冬の氷ノ山を代表する風景の場所だ。
ブナと山頂
ブナの大木と山頂
右遠くに三室山、左に氷ノ山を見ながら進むと、展望台や三ノ丸避難小屋の三角屋根が見えてきて、間もなく展望台に着く。
三ノ丸・展望台 ルート案内板
三ノ丸展望台付近 ルート案内板
小休止の後、山頂へ向けて出発するが、辺りはここに着く少し前からガスがかかり、それ以来、山頂は見えなくなってしまっている。痩せ気味の尾根上では、そうでもないが、だだっ広い場所ではガスってしまうと目標物が無く、こんなに怖いことはない。山頂や周りが見えていれば、のんびり歩きたいところだが、こんな様子ではそうはいかず、気持ちもあせリ気味になってしまう。
結局、山頂が見えたのは夫婦杉手前で、それも、ほんのしばらくの間だけだった。
ブナ林と氷ノ山
これで見納めだった山頂
雪面の足跡を頼りに視界の利かない中を進み、少し長い坂を登りきると三角屋根の小屋の建つ頂上だ。
山頂小屋
山頂避難小屋
当然ここもガスの中で、風雨もひどくなった来た。こんな時のための避難小屋。とても有り難い。お陰で、ゆっくり昼食を摂れた。

下山ルートは、往路を戻る予定を氷ノ山越経由、スキー場のコースに変更する。往路を戻るルートの場合、このガスではルート・ファインディングがかなり難しそうだし、選択コースの方が距離も短いからだ。

頂上を後にすると、間もなく現れるコシキ岩は慎重に兵庫県側を巻いて通過。あとは忠実に尾根をたどっていくと、やがて登山道が十字に交わる氷ノ山越に着く。(近年改築済の避難小屋有り)
コシキ岩 氷ノ越え
コシキ岩は兵庫県側を慎重に巻く 氷ノ山越避難小屋
ここから分岐を左(鳥取側)へ。谷沿いの急斜面の下り坂となり少し歩きづらい。その上、これまでのブナ林もスギ林になり何の風情もない。ようやく、その林も終わり開けたところに出ると、スキー場の最上部ゲレンデよりも自分のいる場所が低いことが分かり、随分高度を下げたことを実感する。その先には、ひろーいゲレンデ風の場所があったので、スノーシューでテレマーク風にふざけながら下りてみた。
再び、スギ林となり、しばらくすると林道に出る。あとはスノーシューの感覚を楽しみながら、たっぷりと雪の残った林道を下りて行く。

ゲレンデ近くまで来ると、あんなにあった道の雪もようやく消え、スノーシューを脱いだ。ふと目をやると、その傍らには春の訪れを告げるザゼンソウが咲いていた。
ザゼンソウ
ザゼンソウ


◆【避難小屋、他】

山頂避難小屋 非常用?に毛布、畳、なぜかテーブル(こたつ)まである。10人以上宿泊可。
ただし、二階、中央部は天辺(棟の部分)から雨漏りする。(修理済みの可能性あり)
氷ノ山越避難小屋 小振りだが新しいのが魅力。
やはり二階構造で、1Fを含めると数人は宿泊可。
三ノ丸避難小屋 あくまで非常用と見るほうが良い。中にまで雪が積もっていた。
宿泊には不向き。
三ノ丸展望台 新しくて、とても立派な休憩所。テーブルやイスもある。
屋根付きだが側壁が無く吹きさらしの為、宿泊不可。トイレ有り。

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